教育実践×小学校教員blog

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これだけは避けたい教師の失敗

 こんにちは。サンボンです。今回は、「これだけは避けたい教師の失敗」というテーマで記事を書いてみました。

 4月から教員になられる皆さんは、学校で働く上で多くの不安を抱えているということ思います。「こうすればうまくいく」ということを伝えるのはなかなか難しいのですが、「これだけはやめておけ」という内容ならばすらすら伝えられることに気がつきました。

 そこで、私が今まで小学校で働く上で経験した「これだけは避けたい教師の失敗」をブログで紹介していきたいと思います。

 

 自分自身の経験を振り返って、これはまずかったなという失敗談を集めてみて、その中でも特に注意した方がいいという失敗を紹介したいと思います。

 

 特に避けるべき失敗とはずばり・・・

 

 「集金の失敗」です。  

 

 これは、最もしてはいけない失敗の1つです。

 結論からいうと「子どもから集めたお金をなくしてしまった」という事件です。

 

 

 

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 なぜ、こんなことが起きてしまうのか。「そんなの普通ありえないでしょ」と思う方もいるとは思いますが、実はあり得ない話でもないのです。

 なぜなら「学校の現場は、構造的に物をなくしやすい」という現実があるからです。「構造的に物をなくしやすい」とはどういうことか、普段の教室での様子を例に出して説明してみます。

 例えば、朝に子どもたちが登校してきたとします。教室に入り、元気にあいさつをしたら、自分の席に行きランドセルをおろします。そして、次に家でやってきた宿題や提出するプリントなどを決められた場所に出します。例えば次のようなものが挙げられます。

  ・連絡帳

  ・自学ノート

  ・作文ノート

  ・漢字ドリル

  ・計算ドリル

  ・学習カード

  ・宿題のプリント

  ・学校から配付された提出書類

 

 さあ、もうお分かりの方もいらっしゃるでしょうか?そうです。「構造的に物をなくしやすい」というのはつまり、学校では「集める物が多すぎて混乱が起こりやすい」ということです。

 

 これらを一気に集めてしますと、机の上がごちゃごちゃになって、どこに何を置いたかわからない状態になります。

 

 このような状態になってしまうと「あれ、○○くんのプリントどこにいったっけ?」ということが頻繁におきます。そして、これがなかなか見つからないのです。探すだけで、1日の貴重な時間を費やしてしまいます。

 

ある調査によると、ビジネスマンが1年間で探し物に費やす時間は150時間にも及ぶそうです。恐ろしいほどの時間のロスです。教員の場合もこれと同じかそれ以上の時間を失っている可能性があります。

 

 そして、最も恐ろしいのは、

 

「集めたはずのお金がみつからない」

 

というケースです。

 学校によっては、本の購入や写真の購入の際のお金を担任が集める場合があります。この時に受け取ったお金をうっかり紛失してしまうということが起こってしまうのです。

 

 私の場合も、集めたはずのお金が見当たらず、教室や職員室を探し回るということが何回かありました。幸いにも、最後には見つかったので大事には至りませんでしたが、もし本当に無くしてしまったら大変でした。

 

 このような失敗を防ぐためにはどうしたらよいか。それは

「物を集める動線を決めておく」

ということが不可欠になります。

 

駄目な動線は次のようなパターンです。

 

パターン①

お金を受け取る⇒机に置いておく。⇒その机に他の物を置いてしまう⇒他の物の中にお金が紛れる⇒紛失

パターン②

お金を受け取る⇒職員室の机にしまう⇒後日、別の子どもからもお金を受け取る⇒金庫にしまう⇒また、別の子どもから受け取る⇒集金かばんにしまう⇒どこにしまったか忘れる⇒紛失

 

 この2つのパターンに共通するのは、「お金を集める動線を決めていない」ということにつきます。動線がばらばらになると、無くすリスクが高まるだけで無く、万が一無くしたときにどこで無くしたのかを特定しにくくなります。

 

 重要なのは次の2つです。

・集める場所を決める

・最短ルートで金庫へ置く

 

 まず、お金を集める場所を一定にしましょう。これが、ばらばらになると、どこにお金を集めたか忘れてしまい、紛失につながる恐れがあります。

 私の場合は、まずは子どもから直接お金を受け取ります。そして、それを集金かばんに入れておきます。これだけで「あれ?どこに置いたっけ?」ということをなくすことができます。

 ちなみに、子どもが直接集金かばんにお金を入れることはしません。万が一、お金が無くなった場合、子どもたちを疑わなければならなくなるからです。従って、集金かばんに触れるのは教師だけです。このような配慮も紛失やトラブルを防ぐ上で重要です。

 

 次に、最短ルートで金庫へ置くようにすることです。私の場合は、朝にお金を受け取ったら、それら全てを集金かばんに入れて、まっすぐ職員室の金庫へ入れて保管します。金庫の入れてしまえば、まずはひと安心です。

 この時に金庫に入れずに、職員室の机に置いておいたり、引き出しの中にしまっておくのはNGです。これも、置いた場所を忘れてしまうと紛失につながる可能性があります。とにかく、最短ルートで金庫へ保管するのが無難です。

 

 もしお金をなくしてしまった場合は、迷わず学年主任と管理職に報告しましょう。隠したり、ごまかしたりすると問題が悪化する一方です。相談すれば、案外なんとかなります。(まあ、なくさないのが一番ですけどね!)

 

 今回の記事はここまでです。読んでいただきありがとうございました!!