教育実践×小学校教員blog

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88セミナーで学んだことまとめ

88セミナーで学んだこと

 こんにちは。今回は、土居正博先生と松村英治先生のお二人のコラボ企画、いわゆる「88セミナー」参加して学んだことをブログにまとめたいと思います。

 

①平等に近づけることの大切さ

 今年度はこれに苦戦したのですごく響きました。「平等に近づける」とは、簡単に言い換えれば「ひいきしてると思わせないこと」と「誰でも安心して過ごせる関係性をつくること」の2つとして捉えました。

 1つ目の「ひいきしていると思わせない」というのは、一部の子どもばかりにおいしい思いや悲しい思いをさせないということです。例えば、クラスを受け持てば、次のような子どもがいると思います。

 A何もしなくても、教師によってくる子ども

 B何かしないと、教師によってこない子ども

 教師が何も手立てをとらなければ、必然と「先生はAの子どもたちのことは好きだけど、僕たちのことは構ってくれない」と思われてしまう。だからこそ、Bの子どもたちとどのように関わりをもつかが大事になってきます。このBの子どもたちと意図的、意識的に関わりをもつことを来年度は意識していきたいと考えました。

 2つ目の「誰でも安心して過ごせる関係性をつくること」というのは、子どもたち同士を対等な関係性にしていくということです。極端な例を出せば、「クラスのボスがいて他の子どもが安心して発言ができない」というような状況をつくらないということ。誰でも、安心して自分の気持ちを表現したり、それを周りの人が受け止めてくれたりする温かい雰囲気をつくっていきたいと考えました。

 

②教師が授業でどれだけ本気かを見せつける

 今回の話を聴いていて衝撃を受けたのは、土居先生の授業記録のエピソードでした。授業記録というのは、「授業での教師の発問や子どもの反応を、振り返って紙に起こしたもの」です。土居先生はそれを手書きで、しかも100号以上も発行しているのに驚きです。そして、それを子どもにも配ります。それを見た子どもは「土居先生すごくない?」とつぶやいたそうです。私は、このエピソードを聴いたときに「これだ!」と思いました。それは、「教師が本気で授業に取り組んでいるんだという姿勢を子どもに示す」ということです。こういうところから、教師と子どもとの信頼感が生まれてくるのだと思います。「あの、先生は本気で自分たちを伸ばそうとしてくれた。」「決して手を抜かないで接してくれた。」と思うからこそ、子どもたちも「自分もがんばろう」と思うのではないでしょうか。(もちろん、時には手を抜くことも大事です。教師が心身を壊したら元も子もないですから、、、)

 

③言行不一致を避ける

 これは、教師が犯してしまうNGの典型だと思います。「自分からあいさつしよう」と教師が言っているのにもかかわらず、子どもに何も言わない。こんなことが日常茶飯事です。しかし、これを繰り返してしまうと、「先生の言ってたこと守らなくても何も言われないんだ。」「別にやらなくてもいいや」という子どもたちの思考を強化してしまいます。教師がそれを発言したからには、それを子どもたちが本当にできているかどうかを確認して、定着させる必要があります。徹底と定着です。それを、1ヶ月、ひいては1年間継続することで、子どもたちの成長した姿として具現化されていくのだと思います。

 そして、徹底させるためのポイントは、「指導することをしぼること」。あれもこれもやるでは、徹底することはできません。どれも中途半端になってしまいます。これだけは徹底させて指導していくというのは3つほどにしぼるのがいいと思います。

 私の場合は、

 ①あいさつと返事を自分から元気に

 ②給食準備は10以内

 ③そうじはまずだまってやる

ということを1年間継続して指導しました。これは、ブラック学級経営の中村健一先生の実践を参考にしています。皆さんも、自分が徹底して指導したいことを焦点化してみるのが良いと思います。

 

 今回の記事は以上になります。新しいクラスを持つ上で、自分の教育観がアップデートされたことが嬉しいです。今日学んだことをもとに、クラスのしくみや指導の方針などを具体的に考えていきたいと思います。