教育実践×小学校教員blog

小学校教員が書く小学校教員に向けてのアカウントです。学級経営や実践ネタについて書きます。

学級開きおすすめの本6選

 こんにちは。今回は、学級開きをする前に読んでおきたい本を紹介したいと思います。私自身も学級開きが近づくとこの本を毎年読むようにしています。まさしく必読本です。今回はその中でも特におすすめの本を6冊紹介したいと思います。

 

①中村健一策略―ブラック学級開き 規律と秩序を仕込む漆黒の三日間

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  言わずと知れた人気のブラックシリーズの至高の一冊です。とにかく、学級経営で悩んでいる人は、迷わずブラックシリーズを読むことをおすすめします。中村先生の本の良いところは何といっても、綺麗ごと抜きの現実主義であるということ。この本を読めば、学級経営で具体的に何をすればいいのかがわかります。私が1、2年目で苦しんでいた時に出会ったのがこの一冊でした。この本に命を救われたと言っても過言じゃありません。

 

②赤坂信二「学級経営大全」

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 続いても人気の先生ですね。赤坂真二先生といえば、アドラー心理学をもとにした学級経営理論を多くの書籍にまとめています。その中でも特に読みやすく、教科書的にまとめられているのがこの一冊です。

 学級経営といえば、通常は教員としての経歴を重ねていくことで身につくものと考えられています。しかし、初任者や若手にはその「経験」がありません。それでは、何でそれを補えばよいのでしょうか。その答えを教えてくれる一冊です。この本を読むことで、経験だけでは学ぶことのできない学級経営に関する知識や理論を学ぶことができました。

③菊池省三「場面や目的に応じた1分・3分・5分でできる学級あそび105」

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  続いては、学級開きやちょっとした隙間時間に使える学級あそびがつめこまれた一冊です。菊池省三先生といえば、「褒め言葉のシャワー」や「成長ノート」の実践が有名ですが、私のお気に入りはこの本です。この本には、タイトルにあるように場面や目的に応じた学級あそびがたっぷりと詰め込まれています。特に4月の学級開き直後では、こうしたあそびをたくさん取り入れることで、子どもたちの心を掴むことができます。学級あそびの本は他にもたくさんありますが、一番使いやすいと感じたのがこの本です。ぜひ、教室に1冊おいてみてください!

④野中信行「学級経営力を高める3・7・30の法則

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  野中信行先生と言えば、初任者指導、学級経営指導のスペシャリストです。先ほど紹介した中村健一先生も、この野中先生から学級経営を学んだと著書の中で述べています。野中先生の特徴は、何と言っても現在の学校現場で起きている「学級崩壊」に目を向けていることです。正直、学校の現場で働いていると、いわゆる「学級崩壊」といわれるクラスは当たり前のように存在します。しかし、その言葉を出すのはタブーとされる雰囲気があるのです。(例えるなら〇リー・〇ッターに出てくる例のあの人的な)しかし、野中先生ははっきりと「現場の学級崩壊をどうにかしないといけない」と述べています。つまり、学級崩壊に正面から立ち向かうための理論や実践を我々に教えてくれる一冊であるということです。学級を安定させたいという思いがある方はぜひ読んでおきたい本です。

⑤土作彰「絶対に学級崩壊させない! ここ一番の「決めゼリフ」 <生き方>に迫る深いいクラスづくり」

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  土作彰先生と言えば、ミニネタの本が有名で「ミニネタの帝王」と呼ばれるお方です。そして、今回紹介する本のタイトルにも表れている通り、「熱血教師」でもあります。土作先生のすごさを一言で表すならば、「子どもを鍛え育てる教師」であるということです。圧倒的な声の大きさ、圧倒的な行動の素早さ、圧倒的なチームの団結力、教師としての力量の大きさが子どもたちの姿にそのまま反映されています。

 そして、その土作先生の著書の中でも私がおすすめするのは、この決めゼリフシリーズです。学校現場にでると、ありとあらゆるトラブルが起きます。そして、何の経験も引き出しもない初任者はあっという間に学級が崩れます。何故なら「問題が起きてから対策を考えているから」です。ある意味、初任者なのだからそれはしかたないかもしれません。しかし、そんな後手後手の対応を防ぐためにあるのがこの本です。この本には、学校現場で出会うであろう問題場面が多く紹介されています。そして土作先生流の対応の仕方やその理念が書かれています。つまり、この本を読むのことで「トラブルに対して、即時対応する力」を磨くことができます。そして、何より大切なのは、「この先、きっとこんなトラブルが起こるに違いない」という未来視ができるということ。これがかなり大きいです。問題が起こるとわかっていれば、先だって対策を立てることができます。まさに「機先を制す」ということです。

⑥土居正博「教員1年目の教科書 初任者でもバリバリ活躍したい! 教師のための心得」

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 最後に紹介するのは、最近も著書をだされた若手教員の実力派筆頭、土居正博先生です。土居先生と言えば、国語科の実践者でもあり「漢字ドリルシステム」の実践が有名ですね。土居先生の本はどれも読みやすいかつ、切れ味がするどい内容です。その中でも初任者にぴったりのこの本は必読です。

 この本の素晴らしいところは、ハウツーではなく、教師としての「在り方」が書かれているということです。教師として成長するということはどういうことか、成長するためにはどんな心構えが必要なのかを教えられる本です。教員5年目になる私もこの本から学ぶことは多くあり、何度も読み返しています。初任者のころにこの本に出合っていればと悔やまれます。このブログを読んだ皆さんはぜひ、この本を買って読んでみてください!!

 

 

 

 

 

以上で本の紹介を終わります。本来であれば、まだまだ紹介したい本はたくさんあるのですが、時間の都合上今回はここまでにしたいと思います。また、需要があれば第2弾という形で紹介したいと思います。それでは